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三野新写真展「クバへ/クバから」

Description

沖縄を、いま、東京から「撮影」する。

5年ぶりの個展は「沖縄の風景」をめぐる写真展・上演(感染対策のため完全予約制)

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三野新は、1987年福岡県生まれ。第2回&第4回「1_WALL」展に入賞し、フェスティバル/トーキョー12′公募プログラムに選出、TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD ♯04 準グランプリ&ホンマタカシ審査員賞を受賞するなど、写真分野と舞台芸術分野を横断して活躍する写真家/舞台作家です。

三野は写真やその撮影行為を演劇的手法としてとらえ、「現代の恐怖の予感を視覚化する」ことをテーマに、パフォーマンスや演劇、展示作品を発表しています。


近年では例えば、サミュエル・ベケット『フィルム』を写真家の視点から読み替え、カメラを通した視線と片想いの感情を重ね合わせた「Prepared for film」シリーズ(2012-2018)、歌舞伎町での飛び降り自殺との遭遇に端を発した『「息」をし続けている』(2018)や『うまく落ちる練習』(2019)、再開発の進む渋谷・桜丘地区を舞台にした映像作品「King-Richard_3.tomb」(2019)など――固有の場所で表現をすることやその政治性と倫理性、写真と演劇という異なる表現形式のあいだで生じる身体性や仮設性を主なテーマに、多様な作品を発表してきました。

本展は、5年ぶりに開催される三野の個展であると同時に、沖縄で撮影された三野の写真作品が初めて発表される機会でもあり、また、様々な表現ジャンルを行き来してきた彼自身の活動の総括にして最新形ともなります。

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◎本展の背景

本展は、2020年10月より続けられてきた写真/演劇プロジェクト「クバへ/クバから」のもとで為される、初めての展覧会であり〈仮設的な成果物〉です。

いぬのせなか座と共同で進められてきた同プロジェクトでは、レクチャーやシンポジウムの収録・配信、沖縄や九州・奄美での取材、議論やアイデアの編集・オンラインアーカイブの制作といった活動を通じて、「沖縄の風景(の写真をどのように東京で展示するか)」「(非)当事者性と表現はどのような関係にあるか」といった問いを考えてきました。

「沖縄の風景」は、山田實や比嘉康雄といった沖縄出身の写真家たちにとってはもちろん、東松照明や中平卓馬といった沖縄以外を出身地としてもつ写真家たちにとっても、極めて重要な被写体となってきました。そこでは「日本」と「沖縄」の歴史や緊張関係、政治性、多様な当事者性の衝突といった、いくつもの解決しがたい問題が、〈写真を撮り、発表し、鑑賞すること〉のなかに避けがたく入り込んできました。逆に言えば、そのようにして編まれてきた「沖縄写真史」には、「写真とは何か」という問題/課題が、クリティカルなかたちで内在し続けているのです。

◎写真展をめぐる身振り自体を組み込んだ写真展
そうした「沖縄写真史」の先で、非沖縄出身者である三野が、新たに沖縄を被写体にして撮影を行い、(沖縄ではなく)東京にて発表すること――今回の展示には、様々な障壁が避けられません。ゆえに本展は、〈「写真展開催/写真集刊行を可能にするものを模索する身振り」それ自体を内部に含みこんだ写真展〉という、いくらか入り組んだ構成を試みます。

「沖縄の風景」をめぐる撮影・展示・発表に際して、三野自身はもちろん、共同制作者たるいぬのせなか座、さらには作品の鑑賞者のなかに生じうる、強い抵抗感。そして、それを感じざるを得ない個々人の身体(ないしはそこに宿る個人史)。それらを、決して無視するのでも、また一律に解消しようとするのでもなく、むしろ〈撮影・演劇行為における素材のひとつ〉として用いることはできないか。

いわば今回の展示は、写真展であると同時に、展覧会の制作過程を開示する一種の上演でもあり、またその先で刊行予定の印刷物=写真集をめぐる、制作-出版のためのアトリエの展示でもあるのです。

◎アトリエスペースにおける上演
展示会場の手前に設けられたアトリエスペースには、三野と山本浩貴(いぬのせなか座、写真集デザイン担当)が常駐します。かれらは展示期間中、三野による大量の写真を振り返りながら議論し、セレクトし、PC上で紙面レイアウトに落とし込んでいきます。

かれらの周囲には、三野がこれまで撮影してきた写真のプリントのほか、いぬのせなか座と交わした議論のアーカイブ資料、制作された紙面レイアウトなどが展示されます。

アトリエスペースの展示は、三野と山本の議論+制作にあわせて、会期中、日々変容します。来場した方はどなたでも、アトリエでの制作過程を鑑賞できるほか、アーカイブないしは最新の制作物を閲覧することができます。

◎問いに対して設計される「中間」
「写真展開催/写真集刊行を可能にするものを模索する」ために、本展が仮設的なキーワードとして置くのは、「中間」です。

これまで三野は、個展=演劇作品『人間と魚が浜』(2016)における「浜」をはじめ、鑑賞者/表現者、人間/魚といった、相容れない二項のあいだに新たに設定されうる中間的な「役割」を、繰り返しテーマとしてきました。

「沖縄の風景」を出発点とする本展において、その「中間」は、さまざまな主題に対して見出されていきます。たとえば、被写体/撮影者、当事者/非当事者、太陽/影、植物/人間、身振り/視線、沖縄/九州(三野の出身地)、展覧会/写真集、個人制作/共同制作。三野が活動初期から撮影してきた大量の写真とドローイングを編纂し、「へ/から」の往復を繰り返していくことで、写真(と、その提示=上演)そのものを新たな「中間」として構成していくのです。

本展が展示ないし上演していく制作プロセスは、かつて写真家・編集者の名取洋之助らが広めた「組写真」や、それを受けて東松照明が主張した「群写真」を、より演劇的かつ仮設的な「中間」の地点へと進めるステップとなるでしょう。

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三野新・いぬのせなか座写真/演劇プロジェクト制作実行委員会
(執筆:山本浩貴 編集:笠井康平)

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「クバへ/クバから」のためのドローイング(2021)


上演タイムスケジュール

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◆オンラインチケットのご案内
本写真展では、下記のとおりオンライン視聴チケットもご用意しております。
ご来場の難しい方は、こちらをご利用ください。

三野新写真展「クバへ/クバから」映像アーカイヴ

内容:
・会場内映像作品(撮影・編集:三野新)
・インスタレーションビューおよび展示作品・会場映像
・トークイベント映像(出演予定:小田原のどか、佐々木敦、調整中)

値段:1500円(税込み)
販売期間:5/23(日)まで
視聴可能期間:5/25(火)から7/31(土)まで

写真展終了後の5/25(火)に、映像アーカイヴの視聴URLを送付いたします。
5/25(火)を過ぎてもメールが届かない場合は、お手数ですが、下記までご連絡いただきますようお願いいたします。

Mail:tofromkuba@gmail.com

※トークイベントの映像アーカイブは、オンラインチケットご購入の方だけでなく、写真展をご予約いただいた方にもお送りいたします。

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日程:2021/5/16(日)‐2021/5/23(日)(休館日:5/17(月)、5/18(火))
会場:ANB Tokyo 6F(〒106-0032 東京都港区六本木5丁目2−4)

スタッフ
企画・制作:三野新、いぬのせなか座(山本浩貴、鈴木一平、なまけ、h、笠井康平)
出演:三野新、山本浩貴(いぬのせなか座)
写真・演出:三野新

空間設計:GROUP(井上岳、大村高広、齋藤直紀、棗田久美子、赤塚健)
施工:GROUP、藤村祥馬(studio hoho)
制作進行:三野新
当日運営:井上智晶、中谷優希、志賀耕太、いぬのせなか座
事務局長:笠井康平(いぬのせなか座)

助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
   新型コロナウイルス感染症の影響に伴う京都市⽂化芸術活動緊急奨励⾦

協力:一般財団法人東京アートアクセラレーション
主催:三野新・いぬのせなか座写真/演劇プロジェクト制作実行委員会(略称:三野プロ委員会)
公式WEBサイト:https://to-from-kuba.com Mail:tofromkuba@gmail.com
Updates
  • イベント詳細情報を更新しました。 Diff#1009760 2021-05-15 22:38:51
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May 16 - May 23, 2021
[ Sun ] - [ Sun ]
12:30 PM - 7:30 PM JST
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Venue
ANB Tokyo 6F
Tickets
2021/5/16(日)12:30-13:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/16(日)13:30-14:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/16(日)14:30-15:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/16(日)15:30-16:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/16(日)16:30-17:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/16(日)17:30-18:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/16(日)18:30-19:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/19(水)14:30-15:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/19(水)15:30-16:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/19(水)16:30-17:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/19(水)17:30-18:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/19(水)18:30-19:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/20(木)14:30-15:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/20(木)15:30-16:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/20(木)16:30-17:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/20(木)17:30-18:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/20(木)18:30-19:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/21(金)14:30-15:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/21(金)15:30-16:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/21(金)16:30-17:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/21(金)17:30-18:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/21(金)18:30-19:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/22(土)12:30-13:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/22(土)13:30-14:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/22(土)14:30-15:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/22(土)15:30-16:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/22(土)16:30-17:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/22(土)17:30-18:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/22(土)18:30-19:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/23(日)12:30-13:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/23(日)13:30-14:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/23(日)14:30-15:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/23(日)15:30-16:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/23(日)16:30-17:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/23(日)17:30-18:30 SOLD OUT ¥1,500
2021/5/23(日)18:30-19:30 SOLD OUT ¥1,500
オンラインチケット SOLD OUT ¥1,500
Venue Address
港区六本木5丁目2−4 Japan
Organizer
三野新・いぬのせなか座写真/演劇プロジェクト
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